とび色の誘惑

*

気仙沼鹿折郵便局の風景印(宮城県気仙沼市)

   

風景印に込めた震災復興への想い

気仙沼鹿折郵便局の風景印(宮城県)

【使用期間】平成24(2012)年12月21日~
【図案説明】図案化したサメと浮見堂、亀山、カモメ

宮城県気仙沼市・気仙沼鹿折(けせんぬまししおり)郵便局の風景印です。

東日本大震災で被災し営業を休止していた気仙沼浜町郵便局が局舎を移転、気仙沼鹿折郵便局として営業を再開した日に使用開始となりました。

ご承知の通り、気仙沼は津波に加えて大火災に見舞われたため、被害がとくに大きくなってしまった場所です。

「大津波によって転倒したタンクから流出した漁船用燃料の重油等に引火して大規模な火災が発生し,気仙沼湾内全体を火の海が覆った」(気仙沼・本吉地域行政事務組合 消防本部「東日本大震災の概要及び被害の状況」平成24年)

私も当時、テレビのニュース映像で夜になっても燃え続ける海の様子を目の当たりにし、大きなショックを受けたものです。

旧・気仙沼浜町郵便局は気仙沼湾の最奥部分に位置し、地図と航空写真などを合わせて調べると、郵便局の局舎は、押し流されてきた大型漁船が何隻も重なりあっているその下にあったと推測されます(東日本大震災写真保存プロジェクト)。

そして震災から1年9ヵ月、旧局舎から北に約1.3kmの場所に、移転して開業となりました。

地元の新聞はこの再開を「本格復旧1号」と書いていたようですが、まだまだ被災地の皆さんにとっては震災は終わっていないわけです。

以前と同じ図案で風景印を再配備したことが、私には復興へむけての強い想いとして伝わってくるのですが、どうでしょうか。

JR気仙沼駅

JR気仙沼駅。駅舎を出ると潮の香りがしてくる、静かな街でした(平成18年3月25日撮影)

JR気仙沼駅

気仙沼は3方向に鉄道が伸びる交通の要衝でもありますが、現在、列車の運行は1方向のみ(平成18年3月25日撮影)

Pocket
LINEで送る

 - 風景印(日本)

  関連記事

上九一色郵便局の風景印
上九一色郵便局の風景印(山梨県甲府市)

消えた村、残された郵便局名 【使用期間】昭和52(1977)年4月1日~ 【図案 …

no image
鎌倉小坂郵便局の風景印(神奈川県鎌倉市)

梵鐘をかたどった変形印 【使用期間】平成24(2012)年4月2日~ 【図案説明 …

白井郵便局の風景印(千葉県白井市)
白井郵便局の風景印(千葉県白井市)

歴史と都市問題に梨が誘う変形印 【使用期間】平成25(2013)年3月14日~ …

no image
那珂郵便局の風景印(茨城県那珂市)

風景印に刻まれた合併の歴史 【使用期間】平成3(1991)年6月29日~ 【図案 …

no image
陸前高田支店の風景印(岩手県陸前高田市)

風景印に描かれた復興のシンボル 【使用期間】平成24(2012)年7月2日~ 【 …