熊野郵便局の風景印(三重県熊野市)

- 使用期間
- 昭和30(1955)年3月1日~
- 図案説明
- 獅子岩を描き、鬼ヶ島を配す
三重県熊野市・熊野(くまの)郵便局の風景印です。
国道42号線を南下すると、熊野市街を抜けたあたりの海岸沿いに「獅子岩」の標識が現れます。もっと厳かな場所にあるものと想像していたので、こんな幹線道路の脇にあるなんてちょっと意外でした。
標識の下で車を停めようとすると、そこはどうやら喫茶店の駐車場のようなのです。なぜこんな場所が私有地なのか、と思いましたが、まあ仕方がありません。空いてるのでどこに停めてもよさそうでしたが、いちおう、端っこにしておきました。

熊野の獅子岩(獅子巖)。太平洋に向かって獅子が咆哮する姿に見える
鬼ヶ城は、熊野酸性岩が隆起や海面の上昇・下降に伴う海蝕・風蝕によって形成された自然景観で、大小無数の洞窟が階段状に並んだ奇岩奇勝である。獅子巖も熊野酸性岩の風蝕洞で、南側から見ると獅子の頭部に似た景観をみせる。
「伊勢路(いせじ)-熊野の鬼ヶ城附獅子巖」
和歌山県世界遺産センター
「○○に見える岩」といった名勝はよくありますが、「まあそう見れば見えなくもないけど……」というケースが少なくありません。しかしこの獅子岩は、じつに獅子なのです。ある角度から見ると、獅子つまりライオンが熊野灘に向かって咆哮しているように見えます。
駐車場から浜へ下りられます。ゆるやかに弧を描く海岸は七里御浜(しちりみはま)で、延長約22km。日本一の長さだという砂礫海岸は小石が堆積していてかなり歩きにくいですが、岩峰に近づくとかなりの迫力ですから、ぜひ下りてみてください。
かつて、「蟻の熊野詣」と形容されるほど熊野への参詣者が列をなしていた時代、この場所を通った彼らは、どんな思いでこの岩を眺めたのでしょう。

熊野郵便局は、JR熊野市駅からすぐ

【使用切手】「獅子岩と熊野大花火」地方自治法施行60周年記念シリーズ・三重県(平成26年発行)
熊野郵便局の地図
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