島々郵便局の風景印(長野県松本市)
上高地への入口にある郵便局
【使用期間】昭和27(1952)年7月5日~
【図案説明】日本アルプス槍ヶ岳と登山者
長野県松本市・島々(しましま)郵便局の風景印です。
この図案の作者は、当時数多くの切手原画や風景印の図案を手がけた郵政省の図案家・加曾利鼎造氏。
昭和27年から使用されていますから、今年(2012年)でちょうど60年間、脈々と受け継がれてきました。
島々と書いて「しまじま」ではなく「しましま」と読む、楽しい地名です。
上高地観光の玄関口となる、松本電鉄上高地線の終着駅、新島々(しんしましま)駅があるので、全国的に知られた地名でしょう。
「島」というと海に浮かんでいる島を連想しますが、それが転じて、川に囲まれた中洲のような場所や、川沿いの集落などを意味する地名でもあるそうです。
この島々集落は、槍ヶ岳から流れ下ってくる梓川(あずさがわ)と島々谷川とが合流する地点にあるので、それが地名の由来となっているのかもしれません。
直前までの雨で山の間にいく筋もの霧が立ち上るのを眺めながら、国道158号線を上高地方面へ。
新島々駅前を過ぎ、いよいよ谷が深くなってきたぞ、というあたりの道路脇に「島々郵便局→」という小さな看板が出ていました。
このあたりは旧・安曇村(あずみむら)の村役場(現在は松本市安曇支所)があったところです。
車を降りるとたちまち、山の気に包まれます。
ひっそりと静かな集落の入口に、想像していたより新しい局舎。
押印をお願いして待っている間にふと記入台を見ると、風景印とは違うスタンプが置いてありました。
消印ではありませんが、局名が入っています。局オリジナルの記念スタンプ、ということなのでしょうか。
たまにこうした局名入りスタンプを見かけますが、いい記念になります。
島々という局名と風景印の図案、どちらもとても気に入っているうえに、予想外のスタンプという収穫まであり、島々局訪問は大満足でした。
【戦前】島々郵便局の風景印
【使用開始】昭和8(1933)年7月25日
【図案説明】殺生小屋より槍ヶ岳の鋭鋒
島々郵便局では、戦前から風景印が使われていました。
この図案は昭和8年に使用開始となったもので、現在のものと同様、槍ヶ岳が描かれています。
標高3.179mという日本第4位の高さを誇る山ですから、昔から登山者も多かったのでしょう。
風景印には登山者の代わりに「殺生小屋」という山小屋が描かれています。
現在は「殺生ヒュッテ」と呼ばれていて、山頂の直下にあるのだそうです。
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