サンシャイン60内郵便局の風景印(東京都豊島区)
巣鴨プリズンの跡地に建つ超高層ビル
【使用期間】平成11年11月11日~
【図案説明】サンシャイン60と周辺の風景、区花ツツジ、区木ソメイヨシノの外枠
子どものころ、日本一高いビルとして図鑑などに載っていたサンシャイン60。
なにしろただの高層ビルではなく「超」高層ビルです。ビルを取り巻くような首都高速の出入口も、どことなく近未来的な魅力があり、子供の目にはキラキラと映ったものでした。
もちろん現在は日本一の高さではありません。周囲にも高い建物が増えて、かつての際立った印象は薄れてしまいましたが、それでも池袋のランドマークとしては欠かせない存在です。
サンシャイン60内郵便局はその1階にあります。約400社が入居するオフィスビルでもあるため、いつ訪れても多くのお客さんで賑わっています。
サンシャイン60が建っているのは、巣鴨刑務所の跡地を再開発した土地で、ホテルなどいくつかの建物をあわせてサンシャインシティという街区を形成しています。
巣鴨刑務所は、東條英機をはじめ、極東国際軍事裁判(いわゆる東京裁判)で有罪判決を受けた戦犯たちが収監されていたところ。このエリアの一角に東池袋中央公園というのがあり、ちょうどこのあたりに、A級戦犯7名の処刑された場所があったのだとか。
さすがにここへ建物を建てるのは忌避したのか、跡地として保存されたのかはわかりませんが、その片隅にひっそりと「永久の平和を願って」と書かれた慰霊碑が建っていました。
そんなずっしりと重たい歴史を持つ土地の上に、毎日2万人が働き、年間2,800万人が訪れる一つの街があるわけですから、なんだか不思議な気がします。
さて、こちらは平成11年11月10日まで使用された初代風景印。ビルの開業からちょうど半年後に、風景印の使用が開始されています。
押印日付は昭和59年8月13日となっていますが、これは私が小学6年生の夏休みに、弟と二人で都内の風景印巡りをしたときに押印したものです。
せっかく憧れのサンシャイン60まで来たので、小遣いをはたいて60階の展望台まで上り、その眺望に見とれたことをよく覚えています。高速エレベータも衝撃的でしたねえ。
私としては、ビルの重量感、全体のバランスともにこの旧図案のほうが好きです。
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