余目郵便局の風景印(山形県東田川郡庄内町)
庄内平野、米どころ
【使用期間】昭和52年11月4日~
【図案説明】鳥海山と庄内平野にハンコタンナをつけた庄内おばこ
【使用切手】東北の景勝地(鳥海山とニッコウキスゲ)/ふるさと切手、平成19年発行
庄内平野は日本有数の米どころ、というのは小学校の社会科で習って知っているわけですが、実際に訪れると、想像の何倍もの広さに圧倒されます。
そんな庄内平野のまっただ中にあるのが、この余目(あまるめ)郵便局。ここは旧、余目町だったところで、平成17年にお隣の立川町と合併して庄内町になりました。
庄内平野からは、山形県と秋田県にまたがる鳥海山もよく望めます。
ひときわ高い山ですから、その山容は見る角度によって大きく変わります。そのため、風景印に描かれたものと切手に描かれたものとでは、だいぶ形が違っていますね。
私が訪れたのは、刈り入れも終わった10月下旬でした。
晴れ渡った空、刈り入れの終わった田んぼ、その向こうに鳥海山。遮るもののない広い平野には、一年を通じて、日本海からの強い風が吹き付けます。このときも、手に持ったカメラを固定するのが大変なほど強い風でした。
冬になれば、その風が雪を舞い上げ地吹雪となります。
ちょうど先日、NHKの紀行番組「小さな旅」で、冬の庄内町が取り上げられていましたが、東風が吹いて雪がやみ、晴れ間の向こうに姿を見せた鳥海山は、じつにきれいでした。
そのナレーションには「庄内で生きる人の背中を押してくれる、雄大な姿」とあり、まさに、このあたりの人々にとっては心の山なのでしょうね。
そしてもう一つ、図案に描かれている「庄内おばこ」。この「おばこ」とは方言で「若い娘」のことで、庄内おばこという民謡もありますね。
その目の上下にある黒いものは「ハンコタンナ」という、日除けの布なのだそうです。
なんだか中途半端に目の周りだけ日焼けしないだろうかと余計な心配をしてしまいますが、真夏の農作業を乗りきるための、昔からの生活の知恵です。
[사용국명] 아마루메 우체국 (주소: 야마가타현 히가시타가와군 쇼나이마치)
[사용기간] 1977.11.4 – 0000.0.0
[디자인] 쵸카이산, 쇼나이평야, 쇼나이오바코(농사일 하는 이 지역의 아가씨)
[우표] 도호쿠의경승지(쵸카이산와 닛코키스게) / 고향우표 2007년 발행
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